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「松尾雄治にもらった勇気」を読んだ感想 [ラグビー]

「松尾雄治にもらった勇気」馬場信浩さん著

一昨年に出版された本ですが、読んでいなかったのでインターネットで注文しました。

当時を知らない人が読んでも、よくわからないだろうな。というのがはじめの印象。
当時のラグビーはプロ化していなくて、アマチュアだった。
最初に懐かしい名前が出てきた。高橋善幸さん。
新日鐵釜石の最後の監督かな。明治大学出身でポジションがプロップ、いい選手だったな。
本の内容は松尾雄治さんの幼少の頃からのラグビーの遍歴と、釜石の7連覇、ウェールズ遠征の話。恋愛話も少々。

ウェールズ遠征の話は、今でも通用する。国際舞台では惨敗続きの日本代表が十分な準備をして挑んだのがよく分かる。
1年ぐらい前から、筋力10%アップという無謀と思える計画を立てて、実行させる。
走力もスタミナも限界まで選手を鍛え上げる。できない者は代表からいつ落とされるか分からないプレッシャーがあった。

気がついたのは、代表を率いて古参のIRB加盟国チームと互角に戦ったことがある監督は、下記の三人だけ。
1971年イングランド戦の大西鐵之祐さん
1983年ウェールズ戦の日比野弘さん
1989年スコットランド戦の宿沢広朗さん
全て早稲田大学出身者ですね。
うーん、最後が1989年とは寂しいな。16年も前なんだ。

最終的には松尾雄治さんを日本ラグビー界復帰への待望論の本だったけど、当時を知っている人にはお勧めです。
プロップで寡黙な石山次郎さんの話には泣けます。


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サファイヤ

互角に戦った時の監督って、ホントに早稲田出身なんですよね。宿沢監督のときスコットランドを破った日は、暑さの中、日本代表の選手たちも、倒れるくらいまで走り続けたゲームでした。スコットランドのPGが、ことごとく外れたという記憶があります。

>走力もスタミナも限界まで選手を鍛え上げる。できない者は代表からいつ落とされるか分からないプレッシャーがあった。

いまの代表にもこれくらいの厳しさを求めてしまいますね。
by サファイヤ (2005-04-27 00:43) 

あまちゃん

サァファイヤさん、スコットランドを破った日は忘れもしない5月28日です。
秩父宮で泣きましたよ。至福の時でした。
あの感動をもう一度、味わいたいです。
by あまちゃん (2005-04-27 21:45) 

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